やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ(かんき出版)

  ビジネス本というカテゴリーの本は、10年以上読んでいない。おそらくこれからずっと読むことはないだろうと思っていた。字が少ないし、ためになることを読んだためしがないetc.

 『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』。これは典型的なビジネス本なのですが、どういう気の迷いがあったのか自分では理解できないまま、なぜか買ってしまいました。

 ところが、この本が心に響いたのです。3回も繰り返して読んだ。/付箋をつけながら読んだ。/蛍光ペンでチェックしながら読んだ。

 こういう本の内容を書いてしまうと、営業妨害になってしまう確率が高いので、さわりだけ触れると

 面倒だ/まだ準備が十分じゃない/機が熟してからetc. 先延ばしの理由はあまたありますが、どうもこの先延ばしは人間の脳の性質上やむをえないものらしい。

 試しに10秒だけやってみる。そうするとやる気が天から降ってくることがあるらしい。気が熟すのを待っていたら永遠にやる時が来ないらしいので、ちょっとさわりだけ着手してみるのがよろしいのだそうだ。

 朝一にやることを決めておくとよい。この件について私は、夜仕事を終えるときあえて中途半端なところで終了するようにしていました。アポイントなどの無い朝は、昨夜の仕事の途中のところから始めればよいので、じつはこれが話が早いと思っていましたので。まぁ、これも朝一にやることが決まっている、ということの一類型だといえる。

 結果目標ではなく行動目標を立案する。結果目標があるのが望ましいのですが、それだと永遠に着手しない可能性があるから、まず着手すべきことが具体的に決まっているとよいですね。

 私としては、営業活動をすべきだ!すべきだ!とず~っと思っていたのですが、

  忙しい/今日は二日酔いだ/やるならチラシがあった方が良いかな/へんなオジさんがいきなり来てびっくりさせてもまずいね/会話が全く続かないとカッコ悪いね/冷たくされると惨めだね etc.

 沢山言い訳を作って逃げていたところで、この本に励まされてとにかくスタートできました。やってみると言い訳のほとんどは杞憂だったとわかりましたね。

 最近は猛暑で逃げがちですが、もう一回この本を読んで「小さくスタート」しようと思います。