金生山(大垣市赤坂町)

岐阜県大垣市の北西部に金生山という山があることは知っていましたが、登ったことはありませんでした。こちらも仕事で付近に出かけたついでに登ってみました・。(自動車で)
岐阜県大垣市の北西部にある標高約200mの山。約2億6千万年前の太古には海底になっており、そこにあったサンゴ礁に基づくと考えられる石灰岩がこの山の大部分を形成しているそうです。ふもとにはこの石灰岩を加工する工場が数多く見られます。つまりこの山を削って石灰等を産出しているので、山の姿が時の経過に伴って変わって行きます。金生山の石灰岩はカルシウムの純度が高く石灰の品質が良質とのことで、付近にある銀行の支店の融資(切れの悪い)ご担当が「日本一の品質で、」を繰り返し、気の弱い私は「日本一なのはお前ではない。」という言葉を飲み込んでいたという苦い思い出があります。

三億年前の石灰岩が地上に残っているということは、そのもとになったサンゴ礁の付近に当時の生物が生息していたということで、それらの化石が沢山見つかっているようです。それらの化石を展示するとともに研究成果を教えてくださるその名も「金生山化石館」が山の中腹にあります。入館料は100円(安い!)ところで、お支払いしたときに「レシートはありませんか?」とお聞きしたのですが「(なにかつぶやかれたのち)インボイスですか?」とおっしゃって引き出しをごそごそされ始めましたので、たった100円で机の奥から書類を探し当てさせたうえ、インボイスの要件を満たした書類を作成させるのは何とも申訳がないと感じ「いえ、100円のことですので結構です。」と辞退申し上げましたけれども、民法第486条の「領収書発行義務」というものがありますから、なるべくレシートのようなものをサラッとお渡しいただけるのが望ましいように思う。(長い歴史の中で、こんなセコいことを言っているのは私だけなのだろう)でも、わずか100円だからということで発行依頼を思いとどまってしまう方は0ではなかろうと思う。
建物に向かう途中の敷石には化石があるとおぼしき石が使われており、よく見ると「フズリナ」もしくは「サンゴ」の化石があるように見えます。入り口には「写真〇」「動画×」と書いてあり、さきの受付の方もそのようにおっしゃっておられたのですが、どうも486条の件でなんとなくその辺の緩さに関する不安感があったので、写真は外から撮影したものだけにします。
内部では時代ごとに分けた化石の展示や「企画展」と称し功績のあった研究者のご紹介などがあり、興味深いものでした。

山の中腹にある「金生山化石館」をでて、さらに上を目指すと「金生山 明星輪寺」「虚空蔵大菩薩」というお寺があり「こくぞうさん」と呼ばれているお寺だそうで、開山はなんと西暦686年だそうです。

頂上までの道はかなりの急坂で、私のハスラー(軽自動車・ターボなし)だと登れる坂のほぼ限界くらいでした。眺望はなかなかのものでおそらくJR名古屋高島屋だと思しき建物を見分けることができました。