合同会社
(岐阜駅前のぺディストリアンデッキから長良橋通りを望む)
不動産鑑定士として独立するときに個人事業としてやっていくか、それとも法人を設立するか、で迷いました。
結果として法人設立(合同会社)という選択をしたわけですが、その理由は「個人事業だと仕事のご依頼者様に報酬をいただく時に源泉徴収をさせてしまう。」ということです。所得税法で決まっていることだから気にする必要ない、という意見があるかもしれないのですが、「そうは言っても仕事をくださったお客人に、自分の税金の伝票処理などをさせるのはどうも心持がよくない。」(小心者)と思い、そういった愁いをなくすため法人化しようと決めました。
法人の形態としては株式会社・合同会社などがありますが、一人だけの会社ですし、商才のない私のやることゆえたいして利益も上がらないでしょうから、コストが低く手続きが少々簡単な合同会社を選択しました。
調べてみると「アマゾン ジャパン」「Apple Japan」「Google」「西友」「乃木坂46」等々、知名度の高い会社が「合同会社」の形態を選択しているようです。選択する主な理由は「コストの削減」のようです。これだけの資本が、「コストの削減」を主な理由に合同会社を選択しているわけですし、アイドルの事務所である「乃木坂46」があるということはイメージ戦略としても問題がないということのようだし、私の如き過小資本家が「合同会社って株式会社と比べてセコくてみっともない。」などの引け目を感じる必要は全くないようです。むしろ、少ないコストでお取引先様の事も考えてて素敵!くらいのものです。
トヨタ86の起源であるカローラレビン(AE86)が流行っていたころ(1980年代後半)は、ボディに「twincam16」とか「twincam24」というエンブレムが貼ってある車が沢山走っており、twincamかっこいい、ということになっていました。最近はそういうエンブレムは全く見ない、つまり「twincam」と呼べるエンジンを搭載した車が増えて普通のことになったのでしょう。逆のことが合同会社で起きると思いたい。(つまり、「よくわからないけど合同会社って株式会社よりセコいんじゃない?」という感じはなくなるだろう、という期待ですね。)
法人設立して少々見当違いのあった事もあります。
●健康保険は国民健康保険でないといけない。
前職の健康保険を任意継続していた私は3か月もしないうちに国民健康保険への変更を余儀なくされでしまいました。(どうも給料が0なら任意継続で行けたかもしれないのですが、どちらにしても勉強不足)
●売上がほとんどあがっていないのに給料を払わなければならない。
厳密には「払わなければならない」わけではなく0円でもいいのですが、よく調べてみると「社長の給料は3か月以内にいくらか決めて、その期中は気軽に変更してはいけない。」ということのようでして、とりあえず今期中ずーっと0円というわけにもいかないからといって決めた額を売り上げの有無にかかわらず払い続けるという、ご存じの方には当たり前でも、起業間もない素人の私には計算違いの事でした。
今後も乗り越えるべきことはたくさんあるでしょうが、当分はなにもかも自分でやろうと決めています。多少の損はあり得ますが、それも含めて勉強だと思っていますし、むしろ楽しんでいるのです。
このホームページも素人ゆえ至らぬ点が沢山あることは承知していますが、全くの素人が主要業務を行う時間をやりくりしながらやっているもので、なにとぞご容赦いただきますようお願いします。
ご面識もない沢山のお方から「御社のホームページはすごく伸びしろがあります!云々」などと弊社のホームページの出来具合をお気にかけていただき、ご親切なことに電話で連絡をいただくのですが、上記のような事情で他人様のお手を煩わせてまで乗り切っていくつもりが全くありませんのでご期待にお答えできなくともご容赦をお願いします。
それに、ホームページの集客力向上を電話で営業している時点で御社は疑わしいのです、ネット集客力が。