笹尾山(関ケ原町)

 (笹尾山登り口)                             (島左近 陣地)

 関ケ原町の笹尾山は関ケ原の合戦の西軍大将である石田三成が陣地にしたところです。標高は200m程度で上がっていくと関ケ原合戦の各武将の陣地などが見渡せるそうで、合戦の展開に思いを馳せるには良い場所だということです。私の行った日は気温が39℃になっており、屋外の運動は見送るべきとされる状態だったので下から眺めるに留めました。そしてその笹尾山の麓には島左近の陣地があります。島左近は明智光秀の有能な部下で関ケ原の合戦前にも様々な活躍をしましたが、最期は合戦中に亡くなっています。

 その笹尾山のすぐ前になぜかひまわり畑がありました。大垣のひまわり畑と比較すると、規模は1/10程度なのですが、「関ケ原もりあげ隊」に敬意を表して、「つわものどもが夢の跡」に思いを馳せるには良い場所です。なお本当の「夏草やつわものどもが夢の跡」は奥州一関だそうです。

ところで、完全な別件なのですが、9月26日付の日経新聞の23面「大機小機」の記事について。(以下私の要約)

●国民が関心を寄せている最大の経済問題は物価高であるが、与野党の対策は減税又は給付金でありいずれも需要追加策であるので、これでは物価はさらに上昇してしまう。(拡張的財政政策が総供給曲線を右上にシフトさせて、結果Yが増えますけどP(物価)も上がります)

●それでも経済全体が需要不足なら需要追加は必要であるが、政府・日銀の需給ギャップ推計は概ねゼロ。実態は(深刻な)供給不足の可能性がある。(拡張的財政政策によるP(物価)の上昇感度が強いということです)

●インフレが問題である場合には、これは日銀の仕事であるはずだが、日銀はあまりに慎重姿勢。これはデフレ時代の苦い経験から利下げ余地確保のため、2%物価上昇を定着させたい意図が働いている。その結果必要以上の円安・物価高を招いている。(日本銀行のHPの「日本銀行の目的は何ですか?」に「日本銀行の目的は、「物価の安定」を図ること云々」と書いています)

()は藤田の追記です。

おそらく現状の正しい分析である。素晴らしい。

新しい総理大臣が決まったら経済政策を議論するらしいけれど、現状の正確な把握なしに議論しても正しい方針は出ない。つまり減税等々を「物価高対策」といってあの手この手で議論するのだろうが、それらはすべて物価をもっと上げるということを考慮しながら議論すべきである。(無理かな?!)

以上