名もなき池(関市板取)
岐阜県関市板取に通称「モネの池」と呼ばれる池があって、それはモネの「睡蓮」という絵の如く美しい風景なんだ、ということは聞いたことはあって、しかしながらそこは岐阜市からは自動車では2時間まではかからないものの1時間以上はかかり、しかも私の生活形態だとそちらの方に行くついでもないので訪れたことはなかったのですが、その板取の手前にある洞戸の山林を調査する機会があって、その調査に付属する「取引事例」の調査で「板取」に行く機会ができたので、「時間があれば寄ろっかな~。」位の感じで向かいました。
その日は台風の影響とかで、午前から雨の予報が出ていたのですが、「洞戸の山林を調査」している間はどうにか雨が降らず、調査を終えご案内いただいた方と昼食をとろうか、という感じになったら急に雨が降り出して来て、「運が良かったですね。」などと言いながら昼食をいただいておりました。
ご案内をいただいた方とは別れ、私が一人で取引事例などの調査している間も結構な雨で、「この雨ではモネの池は無理だな。」と思っていたのですが、モネの池の近くに来ると急に雨が止んだので、寄ってみることにしました。モネの池そのものは、ストレートに言うと大したものではないのですが、中サイズの鯉が頑張って泳いでおり好感が持てるものです。池の上方には神社があり、日頃の堕落を悔い改めるには良い地点です。ただし、駐車場では「協力金」名目で500円が要求されていて、先日の大垣のひまわり園の協力金が250円だったことと比較すると割高感が強い。
ここで気づいたのですが、道路にある看板には「名もなき池(通称:モネの池)」と表記されていて、こちらの管理者の方も何となく遠慮しながら、というか「皆さ~ん、有名にはなりましたが、ご期待に沿えるかどうか。こんな感じのものですよ、名もなき池ですから。」という声が聞こえてくる気がして、推理力があればあの看板を見た時点で気づくべきだった訳です。無念。
ところで、不思議なことに、名もなき池の見学を終え運転を開始したとたん、又激しい雨が。あの神社の神様の思し召しだったのだろうか。