奥の細道むすびの地 記念館(大垣市)

大垣市の中心部にあって、しかも「奥の細道」という知名度抜群のテーマであるのですが、はじめて行ってきました。
結論から言いますと、文学の心得のない者が丸腰で挑むような軽々しいものではなかった。つまり、かなり真面目に奥深く奥の細道を掘り下げている施設なのです。「松島や、ああ松島や松島や」とか「松尾芭蕉スパイ説」など生半可な知識・興味だけで飛び込んでいくと自らの愚かさを悔いることになります。(私です…)スパイ説はさておき「松島や・・・」は芭蕉の作ですらないですから。
はじめにAVシアターで芭蕉の旅をたどった映像を見ることになります。これが旅の順にテーマを解説しており、いくつかに分かれているのですが、すべて見ると1時間半はかかる。この時点で「仕事の途中でちょろっとかじるものではなかった。」と気づくことになります。
それで映像を全部見ることはあきらめて、展示の方に行きますと「深い。」「大学院で論文のための調査でもしているのではなかろうか。」というくらい深くて、映像を見ていないととても展示について行けない。これは、いつの日か「奥の細道」の見識を高めたうえで映像をすべて見る時間の余裕のある時にリトライしないと、どうにもならない。でもそれだけ素晴らしい施設だ。こんなにスゴいものが大垣市も街の真ん中にあることは、大垣市はもっと大々的にアピールすべきだ。
芭蕉は途中で遊女に旅の同行を願われたがこれをお断りした旨の映像がありましたが、その理由とか芭蕉の思いなどへの言及はありませんでした。「当時女性の旅は危険なものだっただろうが、芭蕉は彼女らを守ってあげる力がなかったから断ったのだろうか。そうであるならば、そこには芭蕉の申し訳ない気持ちもあっただろうか?」「女性を同行させることで俳句を極めるとか、修行的な面が世間の好機にさらされかねず、この場合は自己の利益のために断ったことになり、これについても芭蕉は申し訳ない気持ちを持っただろうか?」(自問自答)
いつの日か自信をもってここを訪れる日のあらんことを。
以上

