日経新聞(5/15~6/7)

★日経新聞 5月15日 経済教室「男の家事が世帯を豊かに」
少し古くなってしまったのですが、興味深い記事でしたので簡単に要約して記載します。
「共働きが前提となった今、配偶者控除や第3号被保険者制度などは制度の前提が崩れている。
最大の問題は男性の家事時間の極端な少なさである。結果として女性は家事育児の負担を前提に「コストが高い労働者」と見なされ、結果として子育てに不向きな職場が形成される。つまり個々の企業の合理的判断が、社会全体の不合理=少子化を生む構造である。
男性が家事を担うことは世帯の生涯収入の最大化にもつながる。妻が正社員として働き続ければ、大都市部では生涯で2億円以上の収入が見込める。夫が1日3時間家事を担えば妻はフルタイムで働け、その家事の「時給」は妻の年収に比例して極めて高くなる。にもかかわらず、30代後半以降の女性の正社員率は4割未満で、多くの家庭が「当たりくじ」を捨てている。家庭の危機管理の観点からも、妻の経済力と夫の家事力は不可欠である。病気や介護などの不測の事態に備えるためにも、男性は定年後ではなく現役時代から家事能力を身につけるべきだ。」
身につまされる内容ですが、定年退職を終えた自分の事は一旦脇において、男性が家事能力を身につけることで世帯の経済力向上につながるとの指摘は重要な点だ。
★日経 6月3日 経済教室「集合知の利点を徹底活用」
書き出しに「あなたは未来を予測できますか」とある。ふつうは「できない」となりそうだが、よく考えてみると我々は沢山の予測をしながら生きている。「円高はどうなるだろう」「いま横断歩道を渡ると事故に遭うだろう。」等々。こういった知見を数値化すると、未来の予測確率が出来上がる。 このような本能的な生存活動等に基づく予測をうまく制度化すると企業活動の有力なツールにできる余地がある。
というような内容で、ある種賭博市場的発想を数値化することによる可能性が指摘されている。例えば経験豊富な企業人の直感的な予測判断を数値化できると、後輩たちの業務判断に示唆的なシステムが出来上がりそうだ。
★日経 6月7日 文化面「リングは夢の方舟」佐藤 究
「リング」というカタカナがちらっと目に入ると本能的に記事を見てしまう。さらにタイトルに「方舟」とあるので「ノア」(藤田注:ノアというプロレス団体です)の事かな?と反応する。さらに執筆者が佐藤究とある。佐藤先生は以前このコラムで取り上げた「テスカトリポカ」という小説で直木賞を受賞した作家である。これだけ興味を引く要素があると、朝の通勤電車内の短時間で日経に目を通さなくてはいけない状況ではあっても、じっくりと記事を読まざるを得ない。以下概要。
●佐藤先生はプロレスラーになりたかったが、新日の会場で「スコット・ノートン」を見てあきらめた由。
●専門誌などを読みあさり、結果としてプロとしてのセルフ・プロデュースを身につけた由。
●「ノア」の両国大会にて「OZAWA VS 内藤哲也」の試合をみて「眩(まばゆ)い光に照らされるリングの中、大歓声に包まれて戦う彼(OZAWA)の姿を、確(しか)と目に焼き付けた。夢は続く。」だそうだ。素晴らしいぞ、佐藤先生。
私としては、「どこにいるのかと思ったらそこにいたのか、内藤!」という気持ちだ。最近では広島カープの応援マーチ「スターダスト」でしか思い出すことがなかったから。
以上

